初めて犬を飼う人に多い誤解
はじめて犬を飼うときに、誤解している人がたくさんいます。知らずに犬を飼っても問題はありませんが、知っておくと子犬選びに役立つ3つの誤解を紹介します。
■オスよりメスのほうが飼いやすい?
ペットショップで子犬を購入される方に、メス犬を必須条件にあげられる方がいます。お話しを聞いていくと、「メス犬のほうが飼いやすいと聞いたから」とのこと。その他にも「室内でマーキングされたくない」、という事で、メス犬を希望される方がいらっしゃいます。
しかし、メス犬のほうが飼いやすいかというと、個体差があるので一概にメス犬のほうが飼いやすい訳でもありません。オス・メスの両方を多頭飼いしている人の意見には、オス犬のほうが飼いやすいという方もたくさんいるのです。
マーキングにしてもしつけ次第です。粗相をするかどうかは、飼い主様のしつけ次第。子犬を選ぶときには、オス・メスの区別よりも、性格重視の方も最近は増えてきています。
■アレルギー持ちなので、毛の抜けない犬を飼いたい?
アレルギー持ちだから、毛の抜けにくい犬を飼いたいという人が増えています。しかし、毛が抜けなくても、「犬アレルギー」と診断された方はアレルギー反応が出る可能性があります。犬を飼ってからやっぱりダメだった・・・という訳にはいきませんので、飼う前にアレルギーの専門医に相談してみては?
■毛の模様にこだわっている?
犬種によっては、毛の色でできる模様にこだわる方もいらっしゃいます。しかし、子犬のときの毛の模様は、成長過程に生え変わることも多く、毛の模様が気に入って選んだ子犬も、成犬になったら・・・、という事がないように、ペットショップやブリーダーさんに確認するとよいでしょう。ペット通販サイトに掲載されている写真は、ブリーダーさんやショップの店員さんが撮影をしていることもあり、毛色も撮影時の照明によって、多少違った色に写ることもあるのです。気に入った子犬が見つかったら、掲載されている動画を見たり、ペットショップに連絡して他の写真も送ってもらい、確認するっとよいでしょう。
重要ポイント!
はじめて犬を飼うときに、ネットで調べたり犬を飼っている人に話を聞いて、情報過多になっている場合があります。その情報が間違っている場合もあるので、希望の犬種を専門にしているペットショップやブリーダーさんから、お話を聞くと「変な誤解」をすることなく、子犬選びができるでしょう。
先住犬との相性
多頭飼いを始める時に気になるのは、やはり先住犬との相性ですよね?
人間にも「あの人ちょっと苦手・・・」というように、もちろん犬同士にも合う合わないという相性はあります。
次の子を探す際に「先住犬との相性を見たいので、見学に同席させたい」というご要望をいただくことがあります。原則として、子犬の見学時に先住犬を同席させることは、病気感染のリスクからNGとされています。仮に先住犬の子を同席させたところで、先住犬にしてみれば、そこは言わば「アウェイ」、 初めての場所に少なからず興奮している場合がほとんどですから、まともな反応は得られません。
また、生後50日前後の子犬には、自己意識が芽生えていないため、相性など到底判断は付けられません。その子の本当の性格が出始めるのは、新しいお家に慣れ始めた2~3週間後と思ってください。
では、どうやって次の子を選べばいいの?!
まずは先住犬の性格をしっかり分析しましょう。そもそも、多頭飼いに向かない犬種、比較的どんな子とも仲良くできる犬種など、犬種によっても、特性があります。
・他のワンコとも人間とも仲良くできる子
社交的な性格の子は、リーダーになる素質があるので、比較的どんな子でも問題は起こらないでしょう。
・人にもワンコにも消極的な子
お散歩の時、他のワンコや人が近くに来ると飼い主さんの足元に隠れてしまうような子の場合、先に先住犬の性格を直してあげることが必要です。いくらおっとりタイプの子を後から迎え入れたとしても、他の犬がいるという状況にストレスを感じ、食事を取らなくなるといったこともあり得ます。
・とにかく挑戦的で気が強い子
要するに一匹狼的な性格ですから、あまり多頭飼いには向かない性格かもしれません。まずは気の強さをある程度抑制させておくことは重要です。
先住犬の性格を詳しく分析できたら、次は実際に子犬を選ぶポイントですが、 じゃれ合っている子犬の中で、積極的に前に出てくる子や奥のほうでじ~っとしている子などさまざまです。 一見積極的に前に出てきて、とにかく元気いっぱいの子を選びがちですが、1頭目として選ぶならもちろんOKですが、既に先住犬がいる場合は、極力避けたほうがいいでしょう。積極的な性格の子は、後に権勢本能を発揮しやすく、しつけがしづらくなる可能性があります。また、自身がリーダーに君臨したいという願望が強くなり先住犬を押しのけて飼い主さんに甘えたり、時には先住犬と衝突する可能性も大いにあります。
かといって、大人しすぎる子も要注意です。たとえば、手を出した時に後ずさりしたり、唸ったりする子は極度の怖がりですので、後々克服させるのにはかなりの時間を要します。恐怖心がエスカレートすると、噛み付いたりすることもあります。多頭飼いに限らず、このような子はできれば避けたほうがいいかもしれません。
1頭飼いでも多頭飼いでも、飼いやすいのは、一番奥でおっとりしている子です。奥に居ても手を出せば尻尾を振ってのんびりと近寄ってくるような子は、言わば天然タイプですので、比較的手のかからない子が多いです。
重要ポイント!
犬社会には人間にはどうにもできないこともたくさんあります。先住犬と子犬の性格を見極めつつ、先住犬にストレスがかからないよう、飼い主さんがしっかり管理してあげましょう。
多頭飼いで気をつけること
小型犬の場合、2頭・3頭と多頭飼いをされる方も多くなってきました。「これから2頭目を飼う予定」という方もいらっしゃるでしょう。愛犬家としては、たくさんのワンコたちに囲まれた生活はとても魅力的です。
しかし、多頭飼いで気をつけなければいけないこと、大変なことはたくさんあります。多頭飼いを始める前に、よく知識をつけてから迎え入れましょう。
■資金繰りは大丈夫ですか?
簡単に言ってしまうと、頭数が増えればその分かかる費用は倍になります。フード代、トイレシート、病院代(ワクチン・フィラリア予防薬など)。「今月は厳しいからワクチン接種はやめよう」なんてことが起こっては困ります。頭数を増やしても、今までどおりに飼育が可能か?まずは考えてみましょう。
■先住犬の状況は?
そもそも犬という動物は、群れを作って生活していたため、リーダー(先輩)に習って生き方を覚えます。そのため、良い面も悪い面も先住犬の真似をして成長していきます。先住犬のしつけはしっかり出来ていますか?トイレや無駄吠え、子犬を迎えて最初の難関です。先住犬がしっかりできる子であれば、先輩に習って自然と出来る子も少なくありません。
■先住犬を優先しましょう
新しく迎え入れた子犬に興味が沸いて、ついつい先住犬を後回しにしてしまいがちですが、まずは先住犬を優先してあげましょう。場合によっては、先住犬がヤキモチを妬いて子犬をいじめてしまう場合もあります。たとえば、ご飯の時、遊ぶ時、呼ぶ時、お散歩に行く時、褒める時など、まずは先住犬から声をかけるようにしましょう。
■病気に注意!!
多頭飼いで最も気をつけることは、病気です。たとえば、1頭が病気に感染すれば、他の子にも感染してしまいます。特に迎え入れたばかりの子犬は免疫力も弱いため、最初の2~3週間は一緒に遊ばせないようにしましょう。また、先住犬には日頃からワクチン接種やフィラリア予防は行なっておくこと、お散歩から帰ったら足裏の消毒は必須です。
重要ポイント!
多頭飼いには2~3頭から5~10頭と、レベルはさまざまです。2~3頭であれば、飼い主さんが気をつけれいれば、さほど問題は起こりませんが、5~10頭レベルになってくると、犬同士で気の合うグループ(群れ)が出来始め、グループ同士でのケンカ(抗争)が起こる可能性が強くなります。そのケンカによって命を落としてしまう子も・・・。犬社会のことは人間は関与できませんから、事前にしっかり考えて頭数を増やすようにしましょう。
また、そもそも多頭飼いには適さない犬種もありますから、まずは先住犬とこれから迎え入れたい犬種の特性をしっかり理解しておくことが重要です。
マンションでの犬の飼い方
昔は一戸建てで飼われていたワンコたちですが、最近ではペットOKのマンションが増えたことにより、マンションでワンコを飼っている方もたくさんいると思います。「子犬を飼いたいからペットOKのマンションに引っ越す」という方もいらっしゃるようです。
しかし、いくら「ペットOK」と謳っているマンションでも、飼い主さんたちのマナーは必要です。
マンション=集合住宅ですから、共用部分といわれる場所もたくさんあります。一戸建てで飼う以上に、色々なことを気にかけてルールを守った飼い方をしましょう。
■マンションの規約に合った犬種、頭数であること。
マンションによって、「小型犬のみ」「体長45センチまで」「2頭まで」など、飼育規約ありますから、規約をしっかり守りましょう。頭数制限がある場合、避妊・去勢手術をさせることも考えておきましょう。
■しつけをしっかり入れること。
マンション内のロビーやエレベーターなどで、居住者の方と対面することもありますから、いきなり吠えたり、噛み付いたり、飛び掛ったり、ということがないように、日頃からしっかりとしつけを入れておきましょう。
■臭いに気をつけること。
動物の排泄物は以外と臭うものです。特にオシッコ。共用部分で粗相をしてしまったり、マーキングをしてしまった場合は、必ずお水をかけたり、消臭スプレーなどをかけて、臭いが残らないように心がけましょう。また、室内に関しても、窓を開けたら悪臭が外へ・・・なんてことがないように、日頃から清潔に保ちましょう。
■騒音に気を配ること。
苦情としてあげられる項目の中に、「無駄吠え」があります。夜中にワンワン!鳴かれたら、苦情があがるのも当然のこと。「無駄吠え」は飼い主さんのしつけ次第で十分防げますので、吠えっぱなしには十分気をつけましょう。
子犬をお探しの方の中には「ペットが飼えないところなので、吠えない子がいい」といったご希望を寄せられるケースがありますが、そもそも犬は吠えることが仕事とされてきた動物ですから、全く吠えないなんてことは無理です。無駄に吠えさせないためには、飼い主さんがしっかりしつけを入れることで、十分効果はあります。
また、部屋の中を走り回る行動は、意外と足音が響くもの。下の階の方には迷惑ですから、防音効果のあるマットを敷くなど細心の注意を払いましょう。
ペットが飼えるマンションだからと言って、居住者の方全員が動物好きとは限りません。動物が苦手な方のことも考えて、マナーをしっかり守り、楽しく過ごせるように心がけましょう。
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